冬季だったと思う。
非常に寒さがきつく、乾燥していた頃にお肌のトラブルを起こし、どうしようもないほどだったのでついに意を決し病院の皮膚科へ出かけた。
いつもは面倒なので、わざわざお医者さんへまでは行かない自分なのでよほどだったのです。
すると皮膚科の先生は一応全身を検められ、「極度の乾燥」と仰いました。
大分恥ずかしかったことを覚えています。
すると処方されたのが、保湿クリームである『ヒルドイドクリーム』でした。
最初はのびの悪い白いクリームだな、昔のバニシングクリームみたいだ、と思いました。
まず、お風呂上がりに、乾燥しやすい首や肩口、お腹や背中、脚部分にたっぷりと塗ってみました。
すると塗った翌日にトイレで服を下ろしたときにふと気づいたのです。
いつもならば、どのような高級なクリームや効果があると評判するオイルを使っても、翌朝にはお肌へのよき影響は跡形もなく、いつも通りカサカサしていたものでした。
ところが今回はそれが違いました、お腹や太もも部分がしっとりと潤っているのです。
自分で触ってみて、「うーん、潤ってるわ」と感心。
冬季には体の内部のお肌は乾燥しきって、パサつき、粉ふき芋のように白く粉が立っていたのに、随分と違うものだなあ、と。
これはもう、ヒルドイドクリームの有り難い効用であることは疑いようもありませんでした。
さすがに皮膚科の先生の出された薬は違うわ、と感心しきり。
このヒルドイドクリームにはヘパリン類似物質というものが含まれていて、お肌に塗りこめることによって、その成分が血流をよくして、その結果お肌をよい状態に持って行くことができるようだ。
皮膚とはずいぶん縁遠いように感じる抗凝固剤であるヘパリンという物質が、お肌の改善に効果があるとは驚きだ。
(千葉県 菜々さん)
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